2008年06月10日
政治と秋刀魚

政治と秋刀魚
先週コロンビア大学の教授で政治学者として知られるジェラルド・カーティス教授と会い、少々懇談する機会がありました。実は私が在学中に、東アジア研究所でアルバイト助手をしていた時があり、その頃カーティスさんは大学院を卒業したてで博士号をとったばかりの新鋭青年学者でした。私がお手伝いしていた先生は村上さんという女性の講師の方で、大学院生に日本語を指導されていました。東京大学を卒業し、確か朝日新聞の記者を経て、コロンビア大学のジャーナリズムスクールで勉強され、そのまま大学で昭和史の研究をされていました。
何故コロンビア大学に来て日本の昭和史の研究をされているのだろうとその頃は疑問に思ったことがありましたが、同大学にある日本関係の蔵書をみて「なるほど」と理解出来ました。日本にもないような貴重な資料がアメリカに保管されているからです。
村上先生は三島由紀夫と学生時代は親しくされていたようで、三島文学についても三島氏個人の人となりを評しながら大変興味深いお話を何度も聞くことがありました。
当時学者としてスタートされたばかりのジェラルド・カーティスも村上先生が注目されていた有望な学生の一人であったことは言うまでもありません。村上先生からは「カーティスさんの日本語の習得度はすごい」ということを何度も聞かされていました。
村上先生は知性的で大変美しい女性学者でした。(実は乳がんでその後、故人となられました)同じ部屋でじっと読書されるその姿勢には、真実と正面にむかってその本質を見抜いていく鋭いものを感じ、「この方はすごい学者だ」と何度も思うことがありました。
カーティス先生も、後年この頃の話しをする機会があったとき、おっしゃっていましたが、「実は僕が日本文学や政治を真剣に勉強し研究したいと思った直接の原因はこの村上先生だと思う」と。「美しい女性であると同時に学者としてのすばらしい魅力を持った方だ」と当時を思い出しながらおっしゃっていたことを思い出します。
いずれにしても、カーティス教授にお会いするたびに常に仕事の方は順調かどうかを聞いてくださり感謝しております。将来、是非JHK International Partnersの顧問にお迎えしたいと考えています。
日本政治のみならず日本の精神文化を深く理解し、洞察される先生の青年時代を少々知るものとして大変光栄に思っています。今回は「政治と秋刀魚」(日経BP)という先生の著書が大変注目されており、我々のブログでも皆さんに読書をお薦めしたいと思います。
もう10年近く前になりますが、一度先生の夏季休暇用の別荘におじゃまし、日本のある有望な政治家と対談をされたことがありました。昨年も、ドトールコーヒー創業者の鳥羽会長とカーティス教授がアメリカンクラブで懇談されたことがありましたが、その時も同席させていただくなど、現在も勉強の機会を与えてくださっていることに、この場を借りてあらためて御礼もうしあげます。
日本人気質を本当によく理解され、ここまで日本社会の中に入り込んで活躍される政治学者は親日派の米国学者としても本当に稀有だと思います。
そのカーティス教授がある討論会で次のようなコメントをされています。
「インターネットが選挙に革命を起こしました。オバマは2月だけで55億円集めた。それを寄付したのが73万人。100ドル以下が90%、20ドル以下がその半分。すでにオバマは150万人から寄付を集めている。ヒラリーはたぶんその半分くらい。これまでのように利益団体とか労働組合とか大企業の寄付だけではなく、貧しいおばあちゃんが封筒に入れて送ったり、学生がVISAカードで送ったりする例が増えている。これは政治参加ですね。少しの金額を寄付することですごくコミットメント(関与度)が大きい。」と。 日本でも「21世紀型」の政治運動が必要な時代になってきているように思います。
ジェフリー 樫田
JHK International Partners
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1. 政治と秋刀魚 [ 別荘情報 ] 2008年06月10日 08:41
」( 日経BP )という先生の著書が大変注目されており、我々のブログでも皆さんに読書をお薦めしたいと思います。一度夏に先生の夏季休暇用の別荘におじゃましたことがありましたが、日本人気質を本当によく理解され、ここまで日本社会の中に<p><a href="http://jhkip.livedoor...


